FP相談って何なの?
ここ数年よくCMでも見かけるようになったFP相談、あれってどんなものかご存じでしょうか。最近は同様のCMも増えてきたので保険をFPに無料相談できるサービスとしてある程度認知されてきたと思います。名前の響きからはFPが保険の比較や生活設計を診断してくれたりアドバイスをしてくれそうですよね。FPの論点分野としては相続・事業承継も挙げられますから、相続についても相談できるものなのでしょうか。
流行りのchatgptに定義づけしてもらった
実際の内容はいったん置いておいて、せっかく流行りのchatgptというAIがあるので説明してもらいました。chatgptの説明では以下の通りです。
FP相談は、ファイナンシャルプランニング(Financial Planning)の専門家に相談することを指します。FPは「ファイナンシャルプランナー」の略で、個人や家庭の資産、所得、支出、負債などを総合的に考慮し、将来のライフプランや財政計画を立てるプロフェッショナルです。
FP相談では、以下のようなテーマに関する助言や計画が行われることがあります。
- ライフプランニング: 将来の目標や夢、リタイアメントプランの策定などに関する相談。
- 資産運用: 貯蓄や投資、リスク管理についてのアドバイス。適切な資産配分の提案。
- 保険: 保険の見直しや適切な保険の選定、将来のリスク対策に関する相談。
- 税金対策: 税務計画や節税の提案。
- 教育資金: 子供の教育資金の計画や準備に関するアドバイス。
- 負債管理: 借金返済計画や住宅ローンの最適化に関する相談。
ファイナンシャルプランナーは、クライアントの個別の状況や目標を考慮し、総合的なプランを提供することで、クライアントがより健全な財政状態を築く手助けをします。 FP相談は個人のニーズや目標に合わせたパーソナライズされたアドバイスを得る良い機会です。
ということです。chatgptの説明を聞いてみるととても素晴らしい業務ですね!ただ、FP分野としては相続・事業承継も挙げられますので、その点についてはAIの理解が追い付いていないようです。というか、それを売りにしているFPが少ないのかも。きんざいのFP1級の実技試験なんてほとんど相続・不動産絡みの試験だけなんですけどね。
実際どうなの?
chatgptの説明は正しいのでしょうか。ある意味では正しく、ある意味では正しくありません。どういうことかというと、実際に説明のようにFPとしての知識を生かして、適正な相談料をもらって中立公正な立場からライフプランニングや家計診断、将来設計を作成してくれるchatgptの説明ようなFPも存在します。ただ、それを無料相談とするのでは業として成り立ちませんから適正な対価を払ってこそとなります。相続の相談についてはお金が動く話も多いので相談料をとるような場合は少ないかもしれませんね。
後者は、FP相談を行っていく中では、生活設計に保険は必ず話に上がる分野となりますから、その契約の仲介を行うことで保険会社から手数料を頂くシステムとなっています。お客さん側から追加の負担が発生することはないのでそれ自体は決して悪いことではなく、FPにもよりますが、お客さんにとっても無料でライフプランの設計を行ってもらえるのでむしろよいことかもしれません。
ただし、実際には広告を売っている会社は他社のFP、もしくは自社のFPから紹介手数料を受け取る形になっていることが多いです。ここにFP相談を受けたいお客さんと、FPの間に齟齬が生じます。FP相談をしたい方は必ずしも保険を見直したり、契約をしたいわけではなく検討だけしたい方もいると思いますが、FP側としてみた時には契約まで手続きを行わなければ費用倒れで終わってしまうのです。
また、FP側の最終的な目的は保険の契約にありますから、住宅ローンの相談についてや相続、税金対策等には乗り気ではない、もしくは知識が明るくないFPも多いのではないでしょうか。実際に相続・遺言についての詳しい手続きが知りたい、どのように対処していったらいいかわからないという相談に対しては答えられるFPはそう多くはないと思います。保険の非課税枠の話しはきっとできるでしょうけど。
それでも相続の相談をしたい場合はどうしたらいいか
それでもFP相談には一定のニーズがあり、相続に置いても遺言から相続の手続き、配分、相続税対策まで、どのように決めていけばいいかを相談したいという方も多いのではないでしょうか。
上記のような状況を回避して、相続についての相談がしたい場合は、実際に相続についてのFP相談を行っている人を見つけて依頼することがよいのではないかと思います。FP側でも紹介の費用が発生するからこそ、契約の締結まで仲介を行いたいと考えますが、費用がなく紹介や直接の依頼を受けて相談をするのであればそこまで無理をすることはないでしょう。特に、相続関連の相談については一定の知識や経験が必要であり、対応できるかを見極める必要があります。
終わりに
ここでは、実際に相続相談を行っているFPとして、一般的なFPの知識から、時間的な部分を含め、お客さんの相談目的からは離れるためになかなかお話しできないFPの知識を記事にしていきたいと思います。どれくらいの頻度で書けるかわかりませんが、しばらくお付き合いください。
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